1956年福岡に生まれ、幼年期はクラッシック音楽に親しむ。国立音楽大学声楽科卒業後1980年オランダに渡り、ハーグ王立音楽院にて古楽を学び始める。在学中よりステュワート博士の率いるア・カペラの第一ソプラノとして、ポリフォニー音楽、グレゴリア聖歌の豊富な経験を積む。一方、佐藤豊彦の率いる古楽アンサンブル「アルバ・ムジカ・きょう」のヴォーカリストとしてヨーロッパ各地、カナダの国際フェスティヴァルに参加。’83年文化交流使節としてカナダ横断ツアー、’85年ザルツブルグ・モーツァルテイムにてラジオ生演奏を行い、浸透性のある声と繊細な表現テクニックを高く評価される。以後約25年、ヨーロッパを中心に古楽のスペシャリストとして活動。その間CDダウランドとパーセル作曲「二人のオルフェウス」、「佐藤豊彦作品集」、「ランディーニとその時代」、「マショーとその時代」、「シェイクスピア時代の音楽」、「出島のオランダ音楽」、「初期イタリアバロック」、日本歌曲・古謡「東雲のうた」を録音。
2002年帰国後は自らのルーツを探り、西洋と日本の融合をテーマにプロジェクトを展開。2011年CD「黒船の古歌」、2016年佐藤豊彦作曲「幽玄」、2018年伊福部昭「ギリヤークソング」をリリース。baobabとの共演によって生まれたアルバム「うつろい - Songs of my Land」が2024年3月にリリース。現在熊本県荒尾市在住。